【千年狐】縦長漫画で北廣のネタ出し
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追記 2022/10/23 14:22
1枚目だけじゃ北斗星さまの残酷で優しいところがチョト分かりにくいので追加していきます
1枚目だけじゃ北斗星さまの残酷で優しいところがチョト分かりにくいので追加していきます
追記2 2022/10/26 11:58
倫理ぃ……の2枚目を追加しました。
カバー裏とか巻末漫画のみなさんをどう配置するか迷ったのでとりあえずそのままにしてます。
1枚目、3枚目(始まりと終わり)だけは思いついてたので、2枚目が一番どうしようかなあという感じでした。古代中国の死生観がよくわからない。
前に書いた二次創作、商荘さまと廣天(安心してくださいワンクッションページですよ!)でもそうですが、心からハッピー!どこから見てもハッピー!な作品は作れません。
えっ……?なやつしか二次創作として出力出来ないです。ご了承ください😭
狐ちゃんでちょっとおかしくなってしまったんだね。恋って怖いね〜。
北斗星様は『ちょっ/////もう//////』から狐ちゃんの電話(概念)をもうものすごく心待ちにしているのだ……
ついでに書きかけの小説(すごくがんばって書いてるやつ)も置いていきます。
北廣観こんな感じです……決して……決して根拠なく言い出してるわけでなく………※その根拠のとこが難しくて書けてない
◆のところはもう少しどうにかしないとなぁのところです。
本当に書きかけなんだね
小説ってどうやって書くんですかまじで………?
道術大会編直後、雨に濡れてトボトボ何処かへ行く廣天を拐っちゃう北斗星さま(ッカ~~~俺得)から始まります。
ぐらり。ぐにゃり。
空間が歪む。現実と非現実がもやで混じり境がなくなる。
ざんざん降りの雑音がその境目に触れ、だんだんと間延びした響きに変わり、そしてぷつんと唐突に消える。
雨曇りと木々の陰だけだったはずの狐の道に、本当の夜闇が降ってきた。
とはいえ夜というには早い。先程まではぬかるんだ地面も泥に塗れた道も、葉陰の薄暗い中にだがその狐は確認出来ていた。
不自然な暗さが、恣意的な暗さが、ゆっくりと顔を上げていく狐に舞い降りていく。
・
北斗七星が降る。
というと語弊があるが、実際にこの神は“降る”。空間をまるごと作り変え御自ら◆
「どーも狐ちゃん。こんばんはぁ……こんにちはかな?」
「………こんにちはです、北斗星さま。」
「いやー……私が来る時って強制的に星の夜になるでしょ。だから天気も時間もわからないんだよね……。雨が降ってたんだね。かわいそうにびしょ濡れだ。」
「……北斗星さまが降ると雨は避けていくんですね。さすが死を司る神様……。生命を育む恵みの雨は、貴方のお身体に触れることすら出来ない」
「そうだねぇ……」
北斗星と廣天を包む暗闇は神異なる力により外からは認識されない。
二人を照らす星の瞬き以外は外界の光も、豪雨で聞こえるはずの葉に当たる激しい音すら黒い霧に吸われてしまう。
たった二人きり、この静かな空間に取り残されているのかそれともすべてを捨て置いているのか……幾度となく死の宣告のためにこの場所を作ってきた北斗星自身にも曖昧だ。
「ふぅ〜ん……」
北斗星が空から見つけたのは、それそれはみすぼらしくてかわいそうな獣だった。しょんぼりしてうつむいた哀れな狐。
死を司る自分から見ると寿命ではないことは分かるが、今にも潰れてしまいそうなちっぽけな存在──それが馴染みの狐だと気付いた瞬間、北斗星はあまりの痛々しい姿に慌てて夜を降らせた。だがこうして夜闇に廣天を閉じ込めてはみたが、其の実何も考えてはいない。
とりあえず廣天が濡れなくなって済んだので一安心し、「狐ちゃんはどうしたのかな〜……?」と検分することにした。
当の廣天はというと、しげしげと観察してくる北斗星の様子をヒトの目で追ってくる。
気の毒で見ていられない狐の姿よりはマシだが、ぐっしょり濡れてすました顔をされても痩せ我慢にしか見えないんだけどなぁ、と北斗星は内心思いながら廣天のまわりを漂う。
今までの雨がどれだけ廣天を蹂躙したのか遠慮なく確認していくと、廣天の目線がついてきた。何か不安なのかそれとも隠し事があるのか、その目線からは読めない。読めないがいつもの廣天ではないことだけは北斗星にも分かる。
───なんだろう。何か隠してる。私に隠し事をしている。
面白い。
死の宣告をすることは北斗星の使命で義務だが、乱暴に言い切ってしまえば決まったことをやる単純作業である。その中でたまに変化が起こる。例えば幼子の寿命を気まぐれに伸ばしてみるとか、頼まれて無垢に孔を開けてみるとか。
どちらも、天によって決められた寿命を伝える常ではあり得ないことだった。あり得ないことは面白い。
だがいつも外部からにのみもたらされる。百年、いや千年に一度は北斗星自らのぞんでみるのも面白いと思う。気まぐれを叶えてみるのも良い気がする。
「ふふふふふん♪」
「………?」
廣天はなんの抵抗もせずむざむざ頭からずぶ濡れになったようだ。
廣天の髪を指先ですくおうと北斗星が手を伸ばすと頭を反らされた。
「………。」
「………。」
目的の達成が出来なかった指を今度は水をたっぷり含んだ肩に移動させ、つつこうとしたが今度は身体ごと引かれる。
「………………。」
「……………。」
北斗星の手が届かない位置に下がった廣天は相変わらず表情の読めない微笑を浮かべている。
北斗星は口元に手をやる。「ふ〜む……」
廣天はどこにも雨宿りせずに首から神木を下げて宛もなく歩いていたようだ。神木の鉢にも水が溜まっていて、彼も項垂れているように見える。「なるほどね……」
「何がでしょう。」
「ずいぶん濡れてしまったねえ。寒くない?ちょっとお茶でもしようよ」
「今日は用事があるので……」
「嘘だ〜ぁ。狐の姿の時は私にも補足出来るんだよ狐ちゃん。雨宿りも出来ない君に誰となんの用事があるの?」
「北斗星さまが気になさる事は何もありません。」
北斗星はじわじわと近づき、真正面から廣天と顔を合わせる。廣天の表情には変化がない。口角を上げてはいるが笑ってもいない。美しい顔も雨で濡れて星の光が反射しているばかりでなんの感情も浮かんでいない。
それに北斗星は苦笑する。
「やだな狐ちゃん……誤魔化せると思ってるんだね」
「なん……」
開きかけた廣天の顎を人差し指で優しく上を向かせ、閉じたその口に囁く。
「君泣いてたでしょ」
「…………北斗星さまっ!」
黙り込んでいた神木の声が、北斗星の一言に一瞬怯んだ廣天と追求しようと口を開きかけた北斗星の間に割り込んできた。
神木が寝ているものと思っていた北斗星は、廣天に抱えられた彼に目線を移す。
「なに?神木。」
「お戯れはそこまでにして下さい!これ以上廣天の心をかき乱わさないで下さい………お願いします」
「神木……」
「ちょ、ちょっと待ってよ神木。私はねいじめてるわけじゃないんだよ。それにかき乱したのは狐ちゃんがさーき。」
「私がですか?」
「そうだよ……。覚えてないのかな……、あれから私は君のことばかり考えているのに……。というか“これ以上”って何?」
「え…まあ……そこは廣天の個人情報なので……」
「個人情報か〜……じゃあ自分から喋ってくれたらいいってことだよね?」
「あっ聞き出すつもりだこの人!廣天、早くここから離れよう!根掘り葉掘り聞かれてしまう!」
「神木……上手いことを……」
「そうそう俺は木だから根っこまで見られちゃ隠すものもない……ってこら!廣天!」
「ふふ」
「空元気だね狐ちゃん?えい」
ふわり。
再び空間が歪む。廣天が神木ごと浮かび、濡れた地面からつま先がゆっくりと離れていく。先程までいた場所の水溜りに水滴を落としながら黒いもやごと高く高く浮いていく。
北斗星だけは余裕の表情で廣天を見る。柔らかい口元の笑みからは楽しさが伺える。
「よ〜し、しっかり神木を抱えてるんだよ〜。」
「えっ!?えっ!?浮いてる!?」
「北斗星さま何処へ……?」
「ここで長話もなんだからね、お茶でもしてゆっくりしよう。狐ちゃんの体もすっかり冷えてしまったし……、えーと、あのー……他意はそんなにありませんので……失礼!」
「あ!さり気なく抱きかかえられた!俺ごと!」
「はあ……狐ちゃんが近くてドキドキするな……」
「今なら示談です」
「あっ!ゆるして〜!くっつかないと一緒に行けないんだよ〜!」
「本当ですか北斗星さま〜!?」
「というわけでやってきました冥府の私の住処です。こちら死星の瞬き茶、どうぞ……」
「響きがやだなあ」
「消えかけの星……?」
「そうだよ。最期を看取るんだ。きれいでしょ」
北斗星が廣天へ手渡した湯呑みの中に、小指の爪のような小ささの黄色い欠片が弱々しい光を放ちながら浮き沈みしている。明滅は力が無く、死に際の病人の呼吸に似ていた。
「へー……小さな光がきらきらしてる。あ……」
「消えていく……」
「天命通り死んでしまったねぇ。さあお飲み。星の光で温めたお茶だよ」
「温かいのかこれ……?あとなんか……あ!廣天、お前飲んでしまったのか!」
「冷たい……」
「あら〜……私そういうのわからないみたい……」
「無責任過ぎないか!?」
「ううう、寒い………」
「こ、こうてーーん!!」
「わーごめんごめん!南斗さんになんとかしてもらおうね!南斗さん、南斗さーん!」
「どうしました北斗さん………と、狐ちゃん?神木も」
「連れてきちゃいました」
「…………まずいっすよ北斗さん!!ちょっとこっち!!」
いやまじで第三者視点の書き方が分からない。
それなら一人称で北斗星さま視点でいってみようと思うじゃないですか(北廣を書きたいという足掻き)、でも北斗星さまというスケールのデカさが読み解けない。
どうしても俗っぽくなってしまう。
じゃあ廣天は?廣天こそわからない!マジ神秘!!
かなり足掻いてます。
小説書ける人すげえ〜………