観た【オリエント急行殺人事件】【ナイル殺人事件】【黄龍の村】

 全部ネタバレ

特に【黄龍の村】を観ようと思っている方は観ないほうがいいです。

全部アマプラで観ました。



【オリエント急行殺人事件】

ケネス・ブラナーが観たかったので観た。

確か8.29に下の続編と合わせて続けて観た。

この映画、卑劣なカス男が開始してすぐ被害者になるのだが、なんと!そのちょい役がジョニー・デップ!豪華である。

で、一番印象に残ったのはこの極悪非道の糞ことラチェットが殺害されるシーンなのだが、大体そこまでで犯人って『乗客全員じゃないか?』と私も分かっていて、それで殺害シーンがポアロの説明付きで入るのだが、可哀想で見ていられなかった。涙、涙……

報いを受けるべきドブ人間がその報いを受けて死ぬのは別に良いとして、1つの惨たらしい犯罪がこれだけの人間の善性を歪ませ、究極の選択をさせたということが悲しかった。

一瞬の出来事がそれに関わる人々の人生を変えてしまう。悲劇的に、自滅的に。

犯罪は悪だと強く思った。

子どもを誘拐して……すなんてあまりにもひどすぎる。言葉にもしたくない。


雪景色がきれいだった。

ポアロの選択に関して私は何も口出し出来ない。

罪を罪と誰よりも分かっているのは、その手に感触が残る全員だと思う。



【ナイル殺人事件】

誰が一番悪いんだ?誰が…………いや、何が…………

〝愛〟なのか?


まじで巻き込むなと思った。色恋沙汰に巻き込んで殺すなよアイツを!

前回の時も思ったけどポアロって結構すぐ犯人決めつけるのであんまり紳士じゃないなとなんとなく思っていたが映画の中でキツーーーく言われたので「あ、やっぱ思うよね。そうだよね名探偵とか言われてるけどさ……」と少しホッとした。

それはともかく、これも犯人は早目に分かるのだが、それに巻き込まれた死が悔しい、どっちも悔しい。

殺すなよ!まじで!!

愛の名の下と口実をつけようがなんだろうがやってることは殺人、自分勝手極まる最低な行為であり、この2人を許せない。

まじで殺すなよ!巻き込むなよ!くそがよ……


続編は『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』だそうです。

アマプラあるかな?




2024/09/12

【黄龍の村】

YouTube観てたら『記憶を消してもう一度観たい映画』かなんかで『何も情報無いままで観られる人が羨ましい』とまで言われているので観た。60分しか無かったし。


開始早々何言ってるか分からないけど多分意識してそう撮られている。

取るに足らない会話だから。

これは結末を観たからそう言ってるんじゃなくて、1週目からそうだった。なので再生中戻って『何か伏線で、大事な話をしてるんじゃないか?』と聞き取ろうとせずそのまま行った。結果それで良かった。

最初の方のイラつかせる若者達(特にピンクキャップ)の演技、そして和に入ろうとしてるのに入れない陰キャの演技がすごい!この人の気まずい演技がホントに上手い。

というか若者達の演技もリアリティがあって上手いから際立つだけで、相互関係が取れててよかった。ここもう一回観る。

どんどん若者達へのフラストレーションを溜めていってから、さてお待ちかね♡ホラー映画じゃこういうやつから死ぬんだよ!の定番、調子こきヤングの殺戮ショーが始まる。

ここらへんテンポ良く死ぬので30分で白黒になんかいい感じの曲のプチ・走馬灯が始まる。

スマホを思わせる縦長画面が小憎いね♡

えっ?エンディング?と思わず再生時間を見てしまった。これ劇場だと分かんないから生で観た方は焦ったかもしれない。

前半主人公のこの直前の狂った演技も良いが、逆殺戮ショーを始めそうなところで私はマイ・ラブ漫画の千年狐、廣天の母が自分を脅かすものを〝逃げず〟に、逆に原因を〝鏖〟にしたことを思い出していた。

あれって普通じゃないと改めて思う。母親として〝護る〟のではなくて来るなら仕方ないという受動的な〝迎え撃つ〟でもなくて我が子を道具の1つと数えて〝脅威の除去〟を選ぶところが陽のこれまでが垣間見えて、まあじ張六郎先生のキャラの描き方、そして解き明かした回の漫画の描き方の巧さに痺れる。4巻大好き。まじ好き。


ということでチンケな走馬灯が終わったところで本編が始まる。

伏線という伏線はなかったが『失った青春を取り戻す』という前フリはあったのでいざネタバレが始まると「おお〜」という気持ち。

ここらへんから『あれ?仮面ライダーが始まったのかな?』というアクションシーンが続く。

多分だけど後編主人公、梶原さんなりの《供養》…いやう〜ん……なんだろう、銃であっけなく殺すんじゃなくての、痛めつけてからの死はう〜ん……サドとかでは無いんだよな……わかんない!ちょっとこれはパス。

着衣でのアクションかっこいいもんだな〜。

よくわからん中国拳法のキャットファイト(ドS百合ネキ)も気持ちよかったけど、総力戦になった〝おびんたわらさま〟戦は思わず姿勢を正して見てしまった。

やっぱタッパあってウェイトもある相手だと見応えある。最後までどうなるかわからないからドキドキしながら観た。

本当のラスト、〝劇終〟がコミカルでいい。最後みんな笑顔で帰れてよかったね♡

そして最後の最後、オマケ要素がまた良かった。梶原さんはおばあちゃんの復讐でこの計画を立てたわけなので、根が優しいところがあるようだ。

いいラストで気持ちよかった。

最初の方はかなりつまらなかったけど(これは演技が上手いからだな)、最後まで観ると気持ちよかった。



以上観たメモでした。

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